2025-3-31
だんだんと暖かくなり、春の訪れを感じる季節となりました。
こんにちは、Ayuriニットの小田島綾美です。さいたま市でこぢんまりと編み物教室を開いております。
春は別れと新しい出会いの季節でもありますね。春の訪れとともに、新たなお客様との素敵な出会いがありました。
また、お引越しや目標達成によりレッスンを修了され、手編み資格を取得されたお客様とお別れする機会もありました。
お客様の完成作品も多く生まれた3月。今回は一部のお客様の作品をご紹介させていただきます。

柔らかなアルパカ100%の糸とシェットランドウールを合わせた丸ヨークセーターを制作されたお客様がいらっしゃいます。棒針編み指導員コースで受講されているこの方は、製図、模様の組み合わせ、編み図の作成など、すべて一から制作されました。その課題作品は本当に素晴らしい仕上がりです。
レッスン内では、「私もいつかこんな素敵な作品を編みたい」とおっしゃっていたお客様もいらっしゃいました。好きな模様で好きなサイズに編む丸ヨークは、編み図の計算も面白く、課題作品であるものの、充実感の高い作品です。素敵な丸ヨークを編み上げて見せてくださり、さらにブログでも紹介させていただき、誠にありがとうございます。

モヘヤでふんわり編まれたストールも、棒針編み入門科を受講中のお客様の課題作品として無事に完成されました。毛糸選びや配色のセンスがいつも素敵で、毎回感心させられます。今回のストールも柔らかな質感と上品な色合いがとても美しく、見事な仕上がりでした。現在、入門コースの次の課題作品もおしゃれな雰囲気で制作中です。ひっそり楽しみにしています。
ひと目ひと目を重ねる楽しさはもちろんですが、仕上がった瞬間の達成感は格別です。特に、新たなことに挑戦されるお客様も多く、編み進められる過程を見守らせていただく機会が多いため、その試行錯誤の積み重ねを知っているからこそ、完成の瞬間は私にとっても特別で、心から嬉しくなります。
皆さまそれぞれ素敵な作品を編み上げており、レッスンの時間は私にとっても楽しいひとときです。資格取得コースを受講されている方々も、お仕事やご家庭の事情を調整しながら、継続して課題作品に取り組まれています。編み物を通じて皆さんとお話しする時間は、私にとってとても楽しみなひとときです。作品が少しずつ形になっていく過程を見守りながら、それぞれの想いや工夫を感じられるのが嬉しく、完成の瞬間には自然と心が温まります。
「毎月楽しみにしています」「楽しかったです」「先生のおかげです」といったお客様からの温かいお言葉が、私の大きな励みになっています。
そして、これまで楽しく編み物をしていただいたお客様の中には、今月でお別れとなる方もいらっしゃいました。本当にありがとうございました。皆さまとの出会い、そして一緒に編み物をした時間に心から感謝しています。どうかお元気で、私も元気に過ごしていきたいと思います。
先日は、娘もお別れの時期、卒業式でした。大好きな先生や学校、友人とのお別れは、嬉しい出会いだっただけに悲しく感じます。でもまた、新たなスタートがあるというのは素晴らしいことですね。卒業式前夜には、ほぼ徹夜で、お世話になった先生一人ひとりに豆色紙を描いていた娘。その姿を見て、人は頼まれてもいないのに頑張りたい時があるものだと改めて感じました。


まだ描き続けるようです。母は先に寝ました…
私も…頼まれてもいないのに、米粉でケーキを焼き、夫へ靴下を編みました。


ちゃっかり別の日に同じ米粉のケーキを形を少し変えて、2回焼いております…(笑)
猪谷さんの靴下を夫の暮らしに合うようにアレンジし、編まずにはいられませんでした。素敵な靴下を考案してくださった猪谷さんに敬意と感謝です。

『暮しの手帖 Winter 2021-22 12月-1月号』に掲載されています。この靴下が編み物愛好家に人気なのも納得です。編む楽しさ、履いたときの心地よさ、その満足感は言葉にできません。一体何足編んだことでしょう…来年もまた編みたいと思います(笑)。
春の穏やかな風とともに、綿や麻、シルクの素材に惹かれる今日この頃です。どうぞお健やかにお過ごしください。今後ともよろしくお願いいたします。