6月のある晴れた日、軽井沢へ

こんばんは。Ayuriニットの小田島綾美です。さいたま市で、こぢんまりと編み物教室を開いています。

6月のある晴れた日、軽井沢へ出かけてきました。年始の年賀状で「今年こそは会いたいですね」と交わしていた言葉がきっかけで、独身時代に自由が丘のパティスリーでご一緒していた大切な先輩と、ようやく再会できることになったのです。

少し早めに軽井沢に着いた私は、駅近くの静かなカフェでひと休み。テラス席で編み物をする、のんびりと静かな時間が流れていくそのひとときは、なんとも贅沢なものでした。

その後は先輩と合流し、軽井沢の町を散策。おいしいランチとジェラートを楽しみながら、昔話や近況をゆっくり語り合いました。最後には、先輩が勤める素敵なカフェにもお邪魔して…。楽しい時間は本当にあっという間ですね。

今は軽井沢に暮らしている先輩。若い頃、自由が丘の名パティスリーで憧れのシェフパティシエのもとで働いていた経験が、今のお仕事にも生かされていると聞き、あらためてその背中の美しさに心打たれました。あの場所で出会えた、凛として働く素敵な女性たちと共に過ごせたことは、私にとってかけがえのない宝物だったのだと、静かに感じた一日でもありました。

先輩のこれからの夢や、日々の姿勢に耳を傾けながら、私もまた、Ayuriニットと自分らしく向き合っていこうと、静かに心を整えた時間でした。

先日完成したカフェカーテンは、トイレの小窓にかけるために編んだもの。テーブルの上でふわりと仕上がった姿に、ちょっとした達成感とあたたかな気持ちが広がりました。2階のトイレにかけてありますので、レッスンにお越しの際にはぜひご覧くださいね。「素敵ですね」と声をかけていただけたのが、とても嬉しかったです。

6月のレッスンでは、ひっそりと素敵なものを編み上げたお客様が多くいらっしゃいました。毎回、お客様とともに過ごす編み物の時間は、楽しく、本当にありがたいひとときです。雨やとても暑い日が多かった6月、埼玉はもちろん、群馬・栃木・千葉・東京など、遠方からお越しくださった皆さまにも心より感謝申し上げます。

さらに、以前編み物教室に通ってくださっていた常連様からも、嬉しい近況報告をいただきました。お孫様が生まれ、愛情いっぱいにニットを編まれているとのこと。「先生に教わった、“本には書かれていない細かなこと”がとても活きています」との貴重なお言葉に、胸がいっぱいになりました。年月を経ても、編み物が暮らしの中に生きていることを感じられて、何よりの励みです。

また、6月は長くお付き合いいただいているお客様が、数年ぶりに遊びに来てくださった月でもありました。なつかしさと嬉しさが入り混じったひとときに、変わらぬ笑顔で再会できたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

6月も、お問い合わせ・ご予約・レッスンにお越しくださった皆さま、本当にありがとうございました。少しずつ、丁寧に進んでいけることに心から感謝しています。7月も、心よりお待ちしております。